「玄関が引き戸なんだけど鍵だけ交換できる？」
「鍵のメーカーがYKKなんだけどどんな種類がある？」
「YKKの鍵交換っていくらくらいかかるの？」
玄関の形状がマンションなどの開き戸ではなく、横に滑らせるタイプの「引き戸」。
いわゆる間口の広い一軒家に多いタイプの玄関ですが、この引き戸の場合鍵の形式も開き戸とは違います。
今回はそんな引き戸の、YKKの家具交換について解説します。
もくじ
引き戸タイプの玄関は？
上でも少し触れたように、引き戸タイプの玄関はマンションやアパートではまず使用されておらず、一軒家しかも少し古く間口の広いタイプの家で使用されている玄関になります。
開き戸との違いは、玄関を開く必要がないので玄関スペースを広く利用できることと、扉を引き込むスペースが必要であること。
玄関の鍵に関しても開き戸とは仕組みが違うケースがあります。
そんな引き戸の鍵の種類はどのようなタイプがあるのでしょう？
引き戸タイプの玄関の鍵の種類
引き戸タイプの玄関は、鍵のついている位置や引き戸の枚数で鍵のタイプが変わります。
1枚戸の玄関
玄関の引き戸が片側1枚の場合、鍵は玄関の取っ手付近にあり、玄関と柱を繋ぐ形で留めることになります。
鍵の形としては「鎌錠」と呼ばれるものが多く、鎌形のパーツが柱に設置されたストライクに引っかかり鍵の施錠をする形になります。
文字で書くと非常に単純で開けやすそうな鍵に見えるかもしれませんが、実は非常に件粉構造であるのが特徴。
鎌錠本体は玄関や柱の内部に隠れてしまい、しかもしっかり引っかかるのでこの鎌の部分を開けるのはほぼ不可能です。
これで鍵のタイプをディンプルキーなどにしてしまえばピッキングもほぼ不可能ですから、それこそ玄関の戸を壊されない限り、鍵ナシでは開けられない玄関と言ってもいいでしょう。
デメリットとしては、鎌錠とそれを受けるストライクの位置調整が非常にシビアで、少しでもズレてしまうと鍵が閉まらないということ。
DIYが得意で自分の力で玄関の鍵を交換したいと思っている方には、かなりハードルの高い作業になります。
2枚戸の玄関
玄関の引き戸が2枚戸の場合、鍵は2枚の戸が重なっている部分、つまり中央部分に設置されます。
鍵は双方の戸を繋ぐ形で留める鍵となります。
鍵交換の際は、外側の鍵穴があるパーツと、内側のサムターンがあるパーツを取り付ける形になります。
鍵の形状としては、シリンダーパーツを取り付けるパターンが中心になります。
もうひとつ多いのが、いわゆる「ねじ締まり錠」というタイプ。
これは2枚の扉を鉄製のねじで留める形の鍵になり、古い家屋などで多くみられるタイプです。
こういったタイプは取り付けが簡単で安価であることがメリットですが、耐久性が低く防犯性能という点でも疑問符がつくタイプがデメリットになります。
一般的には屋内からはネジ留め、外側からは鍵で施錠開錠をすることになります。
近年増加している引き戸の鍵
引き戸の鍵は大きく分けて上の2つですが、鍵本体は進化しています。
近年増えているのが、暗証番号で施錠開錠するタイプの鍵です。
1枚戸でも2枚戸でも利用でき、鍵自体がなくても番号で開け閉めできる利便性が受けています。
防犯性能という点を考えるのであれば、こういった暗証番号タイプに取り換えるのもひとつの選択肢でしょう。
YKKの引き戸玄関の鍵の交換費用は？
YKKは引き戸の錠前としては国内トップメーカーです。
錠前のパーツとしても多くのタイプを発売しており、どのタイプを選ぶかで費用相場も大きく変わってきます。
すべてのパターンを紹介するのも難しいので、おおよそでご紹介しましょう。
1枚戸の玄関の場合
・部品代 3,000～10,000円程度
・作業費用 10,000～15,000円程度
1枚戸の場合、部品代の中心的な価格帯は5,000円前後。
バーハンドルがついているような扉の場合、部品代が高くなる傾向にあります。
2枚戸の玄関の場合
・部品代 5,000～15,000円程度
・作業費用 10,000～15,000円程度
2枚戸の場合1枚戸よりも若干割高な印象があります。
型番によっては部品代が20,000円を超えるケースもあるようですので、事前にしっかり費用を確認しましょう。
他のメーカーの交換費用相場は？
ここではYKKに絞ってご紹介しましたが、他のメーカーの費用相場が気になる方は以下の記事を参考にしてください。
YKKの引き戸玄関の鍵を交換するには？
YKKに限らず引き戸の鍵を交換する場合は、選択肢が非常に多くあります。
さらに同じ型番でも、鍵のパーツを埋め込む穴のサイズが少しずつ違ったりと、実際に現場を専門家に見てもらわないと、正確な見積もりは出ないことがほとんどです。
鍵交換を鍵の専門業者に依頼するのであれば、「自宅のドアにはどんな鍵がつけられるのか？それぞれの費用はどの程度か？」ということをしっかりと説明してもらってから作業をお願いすべきでしょう。
そのためにも最初に電話で依頼するときに、おおむねの費用と、見積もり後のキャンセルが可能かどうかを確認しておきましょう。
詳しくはこちらもご覧ください。
