「車の鍵が回らなくなった」
「スマートキーのボタンがきかなくなった」
「車の鍵の修理はオートバックスでもできる？」
車のことであれば何でも相談できるイメージがあるオートバックス。
車の合鍵の作成をしてくれる店舗はあるようですが、鍵のトラブルは紛失だけではありません。
そこでオートバックスでいろいろな鍵のトラブルが解決するのかどうかを調べてみました。
もくじ
鍵本体の修理は可能？
車の鍵の修理というのは、以前であればあまりイメージがなかったかと思います。
車の鍵はそもそも真鍮などの硬い素材で作られていることが多く、曲がったり折れたりといったトラブルはあまりありませんでした。
しかし、近年発売される車の多くは、リモコンキーやイモビライザーキー、スマートキーなど、鍵に電子部品が組み込まれていることが増えています。
こういった電子部品の部分が故障した場合、鍵の修理というこれまでになかった作業が必要になるということになります。
何でも修理できるわけではない
電子部品を使用した鍵ですが、不調になったからといって必ず修理できるわけではありません。
場合によっては鍵自体の交換が必要となる場合があります。
例えばスマートキーが反応しなくなった場合。
スマートキーは鍵と車のID情報が一致して初めて鍵として使用できます。
このID情報が何らかの理由で破損してしまった場合は、車のIDとキーのIDを改めて登録する必要があり、修理というより交換に近い対応になります。
またリモコンキーのリモコンボタンが利かなくなった場合も交換が基本となります。
普通に考えればリモコン部分の修理になりそうですが、ディーラーでは鍵全体以下のパーツは取り扱っていないのが普通であり、リモコンキーのプラスチック部分だけの修理というのは取り扱っていません。
プラスチック部分の破損や不具合でも、鍵全体を交換する形になるのが一般的です。
このように鍵の種類や故障個所によっては修理ではなく交換での対応となります。
鍵本体の修理に関して
では、鍵のタイプ別にオートバックスで修理が可能かどうかを調べてみました。
通常の金属タイプの鍵
旧来の金属でできた鍵、リモコンもイモビライザーも搭載していないシンプルな鍵の修理について調べてみました。
こういったシンプルな鍵の場合、そもそも修理という概念はなく、合鍵の作成ということになります。
合鍵の作成に関しては基本的にほとんどのオートバックスで受け付けています。
ただし、すべての鍵を作れるというわけではなく、高級外車や内彫りの鍵に関しては作成を断られることもありますので、店頭にて確認しましょう。
費用に関しては安いものですと500円程度から作成可能になっています。
リモコンキーなどの場合
リモコンキーなど電子部品を利用している鍵の場合、オートバックスの店頭で修理というのはほぼ受け付けていないのが現状です。
ただしその場で断られるということはほぼなく、修理の場合鍵を預かって対応ということが多いようです。
つまりオートバックスが預かって、ディーラーに依頼して鍵の修理をする形になるようです。
鍵の修理はシリンダー部分の可能性も
鍵の修理の中には、鍵がささらない、回らない、抜けないなどのケースもあるかと思います。
こういった場合の多くは、鍵本体よりも鍵穴内部、いわゆるシリンダー部分に問題があるケースになります。
シリンダー部分の修理についても調べてみました。
シリンダーの修理に関して
鍵のシリンダー修理ということになると、車の整備工場やディーラー、オートバックスに依頼するより、鍵の専門業者に依頼する方が間違いないかと思われます。
オートバックスや整備工場の場合、車のことに関しては専門家ですが、鍵穴の内部のことに関しては専門外ということになります。
一部個人経営で長く営業しているような整備工場では、こうした鍵穴内部に関しても熟知している工場はあるかもしれませんが、それを探すのも大変でしょう。
ちなみにディーラーに依頼した場合、ほぼ間違いなくシリンダー自体の交換を勧められるでしょう。
ディーラーとしては同じトラブルが何度も起きてしまうと、お客様に「この車はダメだ」という印象を持たれてしまう可能性があります。
そうなると車の買い替えの際、自社の車を敬遠されてしまう可能性がありますので、できれば同じトラブルが2度と起こらないような対応をしたがります。
そうなれば修理ではなく交換という選択になるわけです。
鍵の修理は種類と状況によって
鍵の修理を考えている方は、その鍵の状況や鍵の種類によって、どこに修理を依頼するかを考えましょう。
その選択肢のひとつにオートバックスがあるということになります。
ギザギザがついている鍵本体の修理
キーを鍵穴にさしこんでエンジンを始動するタイプで、リモコンキーなど電子部品がついていない鍵の場合、修理というより合鍵の作成というのが現実的です。
合鍵の作成となれば、鍵の専門業者やオートバックスなどいろいろなところに作業を依頼することができます。
鍵の専門業者は基本的に出張作業となるので、オートバックスと比較するとやや費用は高くなります。
車が動かせない状態であれば専門業者に依頼、動かせる状態であればオートバックスで合鍵を作成するといいでしょう。
リモコンキーの修理
ギザギザがついている鍵の持ち手部分にリモコンボタンが搭載されており、ドアの開錠施錠などはリモコンで、エンジン始動は鍵をさしこんでというタイプのリモコンキーの場合も基本的には修理というより交換となるケースが多くなります。
鍵の交換の場合はオートバックスか鍵の専門業者がオススメです。
鍵の交換となると、ディーラーから部品を取り寄せる必要があります。
そう考えるとディーラーに依頼する方法もあるかと思われますが、一般的にディーラーは工賃が高く、それならばオートバックスや鍵の専門業者に部品を取り寄せてもらってお願いする方が、費用面では安く済むでしょう。
費用相場はおおよそ15,000円程度ですが、外車や高級車などになるとさらに高額になるケースもあります。
イモビライザー搭載キーの修理
イモビライザーとは、鍵本体と車の双方からID情報を出し合い、このID情報が一致しないと鍵が開錠されない機能になります。
リモコンキーよりも防犯性能が高く、最近の車では搭載している車種も多くなっています。
イモビライザーは防犯対策の機能であり、イモビライザー搭載＝スマートキーということにはなりません。
イモビライザー搭載で、エンジン始動の際は鍵をさしこむ必要がある車も。
イモビライザーに不具合が発生した場合は、これはディーラーに持ち込んでID情報を書き換えるしかありません。
もちろん車も一緒に持ち込み、車と鍵、双方の情報を書き換える形となります。
イモビライザーが不調の場合は、まずディーラーに相談するのがいいでしょう。
スマートキーの修理
エンジン始動の際、鍵を鍵穴にさしこむ必要がないスマートキーの場合もイモビライザーキー搭載の鍵と同様の対応になります。
と、いうのもスマートキーのほとんどがイモビライザー機能を搭載しているからです。
呼称の原因を確定させるためにも、まずはディーラーに持ち込みましょう。
シリンダー取り換えの場合
鍵の故障の原因が鍵穴内部のシリンダーにあり、このシリンダーを修理する場合を考えましょう。
まずは、不調のシリンダーが1か所で、その不調のシリンダーと問題のないシリンダー取り換える場合の費用相場です。
まず、作業を依頼するのであれば、鍵の専門業者かオートバックスがいいでしょう。
車が自走できる場合はオートバックスへ持ち込み、自走できない場合は鍵の専門業者を呼びましょう。
取り換えの費用相場は8,000～10,000円程度になります。
シリンダーの調整をする場合
エンジン始動のイグニッションキーのみ不調の場合で、シリンダーの交換が難しい場合は、イグニッションキーのシリンダーの内部を再調整し、別の鍵で始動するように修理することも可能です。
すべての鍵をまとまて交換するよりも、1か所のシリンダー調整の方が費用面で安く抑えられるため、費用を中心に考えるのであればこの方法も選択肢に入るでしょう。
この修理を依頼するのであれば、鍵の専門業者が最適です。
費用相場は10,000～15,000円程度になるでしょう。
車の鍵の修理とオートバックス
オートバックスの修理工場では、一般的な自動車の修理に関することであればほとんどのことが可能です。
もちろん鍵の修理に関しても修理できることは多くありますが、ただしそれが最安値であるか、最善の方法であるかはまた別の話になります。
鍵の修理にはいろいろなケースが考えられ、そのケースによってはオートバックスが最適解であるケースもあれば、鍵の専門業者に依頼するのがベストの場合もあります。
また、場合によってはディーラーに頼るのがベストの場合もあるでしょう。
ご自身のトラブルの内容によって、どこに依頼するかを考えて依頼しましょう。
