車のドアの鍵が回らないけどどうしたらいいの?

「車のドアを開けようとしたら鍵が回らないんだけど?」

「何とか回るけどすごく重い…」

最近発売された車種の多くは、リモコンなどでドアの開閉を行うモデルが中心ですが、鍵穴に鍵を差し込みドアの開閉をする車種も多いかと思います。
そんなモデルに長年乗っていると、鍵穴に挿した鍵が回らない、もしくは回るけど重くなったなどの症状が出ることがあります。
くいった症状が出た時の原因や対処法などを解説します。

鍵が回らなくなる原因は?

鍵が回らなくなった場合は、いくつかの原因が考えられます。
それぞれの原因について確認しておきましょう。

鍵もしくは鍵穴の経年劣化

鍵が回らなくなったケースでは、ほとんどの場合がこの経年劣化といっていいでしょう。
鍵も鍵穴の内部も金属製のパーツで出来上がっていますが、この金属製のパーツを長年使っていくことで、特に接触部を中心にパーツが摩耗し変形してしまいます。
摩耗しているのが鍵本体である場合は、スペアキーを使えば問題なく回るケースもありますので、急いでいるときは試してみましょう。
スペアキーでも周りが悪いようでしたら、鍵穴の内部の経年劣化の可能性が高くなります。
こうなると、鍵穴の内部、いわゆるキーシリンダーを修理するか交換するかということになってしまいます。

車上荒らしに狙われた

これは鍵穴に鍵を挿す前に分かると思いますが、車上荒らしに鍵穴を無理やり変形させられると、鍵は入っても回らなくなることがあります。
こういった場合はキーシリンダー、及び鍵の交換をするしか対処の方法はないでしょう。

鍵穴内部の汚れ

多くの車のドアの鍵穴には、フタ状のものがついていますが、それでも何らかの異物が鍵穴に混入してしまうと、鍵がうまく作動しない原因となってしまいます。
こうしたケースでは鍵穴の内部の掃除が必要となります。
掃除に使うのは、いわゆる潤滑油と呼ばれるものになりますが、ここで注意が。
市販されている一般的な潤滑油が鍵穴内部に残ると、内部で油が劣化し固形化することがあります。
固形化した油は異物そのものであり、この油のせいで鍵が挿さらなくなったり、回らなくなったりする可能性があります。
鍵穴用の潤滑油としては、シリコン潤滑油がありますが、程度の違いさえあれこちらも劣化すれば固まります。
潤滑油を使用する場合はかけすぎはNG。
適量を見極めて使用することをオススメします。

ドアと本体のかみ合わせの問題

鍵が回らないケースで考えられるのは、ドアと車体本体のつなぎ目がかみ合っていない可能性があります。
受け皿となる車体本体部分がきっちり所定の位置に来ないと鍵が回らず、当然ですが開くこともありません。
一度ドアを開けて、開いた状態で鍵を挿し込みまわしてみましょう。
問題なく回るようであれば、この受け皿とのかみ合わせを調整する必要があります。

鍵が回らなくなったら?

上記の原因から考えると、一般のユーザーがすぐにできる対策は「スペアキーで開けてみる」ということになります。
潤滑油も試すことはできますが、間違えると後が大変ですので、自信がない方、よほど急いでいる方以外は試さない方がいいでしょう。
それ以外の場合は、鍵開けの専門業者を頼るといいでしょう。
鍵開けの専門業者は何も開けるだけが仕事ではありません。
こうした鍵関係のトラブルにはすべて対応できますので、頼りにしていいでしょう。
鍵開けの専門業者に依頼するメリットは、鍵が回らなくなった原因をほぼ特定できることです。
そして、よほど大きな問題でなければ、その場を凌げるような対策もしてもらえます。
困ったときはお近くの業者を探してみましょう。

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鍵が回らなくなった場合の修理パターン

ドアの鍵が回らなくなった場合、できる修理対策のパターンはいくつか考えられます。
それぞれメリットとデメリットがありますので、どの方法が最適か検討してみてください。

鍵を完全に交換する

このトラブルを機に限周りをすべて新しい物に交換するというのが一つ目の方法。
この場合、ドア部分のキーシリンダーすべて、トランクのシリンダー、そしてエンジン始動の時のキーシリンダーまですべて新品に交換することになります。
メリットは鍵に関する経年劣化の不安がなくなり、また長く使用できるということ。
デメリットは当然ながらそれだけ費用が高くなるということです。
年式は古くても気に入っている車種で、少しでも長く乗り続けていたいというのであればこの方法をオススメします。
相場は車種によりですが、数万円は必要になるかと思います。
また、よほど古い年式でもない限りディーラーにお願いすると純正部品が揃いやすいのでオススメです。
ディーラーでも対応が難しいほど古い車種の場合は、こういった古い車種の修理に強い修理工場を探した方がいいかもしれません。

ドアの鍵だけ交換する

ドアの鍵が回らなくても、エンジンの始動は問題ないというのであれば、ドアのキーシリンダーのみ交換する方法もあります。
この修理を行った場合、ドアを開ける鍵とエンジンを始動する鍵は別のカギとなり、車を動かすのに2種類の鍵が必要ということになりますが、エンジン始動部の修理がない分修理費用は抑えることが可能です。

助手席と運転席のキーシリンダーを交換する

運転席のドアだけ鍵が回らず、助手席のドアは通常通り開くという場合、助手席と運転席のキーシリンダーを交換することで、運転席のドアが開くようにすることも可能です。
新たなキーシリンダーを必要とせず、あるものを交換するだけの修理になりますので、数千円で可能となり、費用面では大きなメリットがあります。
ただし、当然ですがこの修理で対応すると助手席のドアは鍵で開けられなくなります。
すでにかなり乗り込んでおり、次の車検で乗り換えを考えているような場合、こういった臨時的な修理もいいかと思いますが、長く乗るのであればあまりオススメできない方法と言えます。

キーシリンダーの内部を修理

キーシリンダー内部の摩耗が原因で鍵が回らないという場合、シリンダー内部の修理で対応できる場合もあります。
この修理が可能な場合、新規の部品が必要とならないので、ディーラー以外の修理工場や鍵開けの専門業者でも対応可能な場合があります。

鍵が回らなくなったら

車に乗ろうとしてドアの鍵穴に鍵を入れまわそうとしたら、鍵を回そうとしたら回らない。
そんな時はどうするのがベストでしょう?
一番まずい対応が、「無理やり回そうとする」こと。
あまり無理に負荷を掛けすぎると、鍵が抜けなくなったり、中で鍵が折れてしまったりする可能性があります。
あまり無理な回し方をしないことが重要です。
ちなみに鍵が抜けなくなった場合の対応方法に関しては、以下の記事で詳しく解説していますので、参考までにご参照ください。

合わせて読みたい

普通に回して回らない場合、まずはスペアキーで開くかどうかを試しましょう。
スペアキーがない、もしくはすぐに用意できない場合は助手席のドアが開くかどうかを確認してみましょう。
どちらかの方法で開くようであれば、とりあえず急場は凌げます。
どの方法も難しいようであれば、自力で無理に対応するより、鍵開けの専門業者などに頼るのがオススメ。
鍵が回らないことに対する対応であればさほど費用も高くはなりません。
その場はとりあえず一時的にでも鍵が回るようにしてもらい、後日どのような修理で対応するかを検討するといいでしょう。
JAFのようなロードサービスを利用する方法もありますが、鍵開けの専門業者に比べ駆け付けるまでに時間がかかる傾向にありますので、急いでる場合はあまりオススメできません。
後日時間のある時に修理をするのであれば、ディーラーや鍵の専門業者、自動車修理工場などで見積もりを取り、どの方法で修理するのかを決めましょう。

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