「明日から出張なのにスーツケースの鍵がない」
「海外旅行の旅行先でスーツケースが開かなくなった」
スーツケースの鍵が無くなるケースはいくつか考えられます。
大きく分けると「使おうと思ったら無かった」ケースと、「使っている最中に無くなる」ケースになります。
スーツケースの鍵が無くなった場合の対応は、置かれた状況によっていろいろなパターンがありますので、それぞれのパターンで考えられる対応方法を確認しておきましょう。
もくじ
スーツケースの鍵のパターン
一言にスーツケースと言っても、鍵のパターンはいくつか考えられます。
まずはいわゆる鍵穴があるタイプのスーツケース。
「鍵がなくなる」ということであれば、このタイプのスーツケースの話が中心になります。
続いてダイヤル式の鍵を利用しているスーツケース。
鍵がダイヤル式ということは、開錠のナンバーさえ分かればいいわけですから、どんな状況でも大した問題ではありません。
仮に3桁のダイヤルロックであれば、考えられる数字は「000」～「999」の1,000通り。
1,000通りと聞くと探し当てるのが大変なように思えますが、数字を合わせて開ける操作だけであれば、1つの数字に1秒程度の時間があれば十分です。
1,000通りの数字を試すのに必要な時間は1,000秒、16分40秒です。
ほとんどの場合はすべての数字を試している途中で当たりは見つかりますので、それこそ10分もあれば開けることは可能です。
ダイヤルロックの数字が分からなくなったら001から試すのが最短の解決法と言えます。
では、ダイヤルロック式ではなく、鍵穴式の場合の対処法を考えていきましょう。
使おうと思ったら鍵が見当たらないケース
出張や旅行でスーツケースを使おうとして、久しぶりにスーツケースを引っ張り出したら鍵が見当たらないという場合。
まずは鍵を探しましょう。
スーツケースをしょっちゅう使っているといいう人であれば、まず鍵を紛失することはありません。
紛失するということは、恐らく久しぶりにスーツケースを利用する方でしょう。
だとすれば、鍵をどこにしまっているのかという記憶も怪しいものです。
「ここにしまったはず」という思い込みはいったんなくし、スーツケースにある細かいポケットをすべて探してみたり、旅行や出張の時によく使っている貴重品を入れるようの小さなカバンなどがあれば、それを探してみるなど、「ここにはないよな」というところまでしっかり探しましょう。
意外なところから出てくる可能性はあります。
それでも出てこない場合は、出発までの時間によって対処法も変わってきますので、細かくケース分けして考えていきましょう。
出発まで1週間以上あるのであれば
出発まで1週間以上ある場合はいろいろな対策が打てます。
ご自身にあった方法で解決しましょう。
合鍵を作る
それなりのメーカーのスーツケースであれば、合鍵を作ることが可能です。
多くのスーツケースの場合、鍵穴付近に鍵に対応しているナンバーが刻印されていたり、取扱説明書に記載されていたりしますので、その番号を基にメーカーに問い合わせて、合鍵の制作を依頼しましょう。
もちろん納期が出発までに間に合うかどうか確認してください。
ただし、合鍵を作る場合、メーカーによっては安いスーツケースを購入するのと変わらないほど費用がかかる場合もありますので、費用に関しても確認してください。
レンタルスーツケースを借りる
今持っているスーツケースを使うのを諦めて、レンタルでスーツケースを借りるという方法もあります。
レンタルスーツケースのメーカーはネットで検索すれば相当数ありますので、その中から納期の間に合う業者を見つけてレンタルしましょう。
レンタル料金はケースのメーカー、大きさ、期間で変わってきますので、このあたりも確認してレンタルするかどうか決めるといいでしょう。
スーツケースを買い替える
よほど気に入っているスーツケースであったり、購入してあまり使っていないスーツケースでない限り、一層のこと買い替えてしまうのも選択肢の一つです。
古くなったスーツケースは、鍵のかみ合わせの部分が変形して、鍵があっても閉まらなかったり開けづらくなったりするものです。
長く使っているスーツケースの場合は一考してみてもいいでしょう。
出発まで数日しかない場合
出発まで数日しかない場合、まず合鍵を作るのは現実的ではなくなります。
レンタルスーツケースにしても業者を選ばないと、出発までに間に合わない可能性があります。
そう考えると打てる対策には限りがあるといえるでしょう。
鍵付きのスーツケースベルトを利用する
鍵がないけど開閉はできるのであれば、鍵付きのスーツケースベルトを利用する方法もあります。
こういったスーツケースベルトを巻いておけば、取り急ぎ誰かに勝手に開けられる危険性はないといえるでしょう。
費用面でもさほど高額ではありませんので、時間がない場合であれば考えたい選択肢です。
出発直前に気づいた場合
出発直前、それこそ前日の夜などに気づいてしまった場合は、ほぼ打てる対策はないといえます。
考えられる対策は、とりあえず鍵のないスーツケースに荷物をつめて空港に向かい、空港で新しいスーツケースを購入して、空港で荷物を詰め替えるという方法。
痛い出費とも言えますが、鍵も時間もないようであれば、これくらいしか対策がないのが現実でしょう。
鍵を失くしたスーツケースは空港で処分するしかないでしょう。
出発前にそもそも開かない場合は？
出発直前にスーツケースを出してみたら、鍵がなくてそもそも開けられないという場合。
この場合も基本的には空港で新しいスーツケースを買うのが基本線でしょう。
問題はスーツケースが開かない以上、そもそも荷物が入れられないということ。
そこで利用できるのが鍵開けの専門業者です。
こういった業者は家の玄関や車のキー閉じ込みの時に呼ぶものと考えがちですが、スーツケースのカギを開けるのにも利用は可能です。
専門業者に電話をし、スーツケースのメーカーや鍵の形状など、業者の質問に答えておけるようにしましょう。
費用に関しては鍵の形式などにより変わってきますが、5,000～10,000円が相場となっています。
モデルや業者によっては、合鍵の作成ができる場合もありますので、このあたりも事前に電話確認しておくといいでしょう。
旅行中にカギを紛失した場合は？
出発前に鍵が見当たらない以上に大きな問題になるのが、旅行中に鍵を紛失してしまったケースです。
こうなると、中の荷物が出せなかったり、中に荷物をしまえなかったりと、相当な不便を強いられます。
この場合の対処法を考えてみましょう。
国内なら鍵開け業者に依頼する
旅行や仕事で国内にいるのであれば、近隣の鍵開け専門業者に鍵開けを依頼する方法があります。
この方法であれば、スーツケースの破損させることなく開けることができますので、まだそのスーツケースを使い続けたいのであればこの方法が最善でしょう。
365日全国対応してくれる鍵開け業者はこちらになります。
自力で開ける
自力で開ける場合、そのままスーツケースの破損に繋がる可能性があります。
万が一の場合、そのスーツケースはもう使えなくなりますので、それを覚悟のうえで行うようにしましょう。
ピッキングで開ける
これはあくまでもご自身の荷物のみで利用してください。
それ以外の場所で利用すると犯罪に繋がる可能性が高くなります。
犯罪に繋がる可能性があるので、ここでは紹介はしませんが、詳細な方法はネット上に動画などもありますので、どうしても必要な場合は検索しましょう。
コツだけ文章で伝えると、安全ピンやヘアピンなど細くてそれなりに強度のある物を2本用意します。
この2本のピンを利用して、一方でシリンダーの回転を止めている部分を押し、もう一方でシリンダーを回転させれば開錠することができます。
ジッパータイプはこじ開ける
「ファスナー式スーツケースが盗難に狙われる理由」
ジッパータイプのスーツケースの場合、ボールペンなどを強く押し付けるだけで開けることができます。
しかも開けた後閉めることも可能ですので、取り急ぎ帰宅するまではこの方法で乗り切ることが可能です。
鍵を壊して開ける
ピッキングができないとなると、スーツケースを壊すしかありません。
新たなスーツケースを購入することを前提に、鍵穴を壊してこじ開けましょう。
無理やり開けるには、鍵穴にマイナスドライバーなどを差込み、無理やり捻れば鍵穴は壊れますが鍵が開くケースもあります。
スーツケースがハードタイプではなくソフトタイプであれば、ナイフなどでスーツケース自体を切り裂いてもいいでしょう。
いかなる手を使ってでも、中の荷物を取り出す努力をしましょう。
スーツケースのカギを紛失したら？
スーツケースの鍵を紛失した場合、スーツケースが高級品であったり、気に入っている物であれば、鍵開け業者を呼んで開けてもらいましょう。
その際合鍵の作成ができるのであれば依頼するのもいいでしょう。
ただし、開錠や合鍵の作成にはそれなりに費用がかかります。
安いスーツケースが購入できる程度の費用は必要となりますので、それだけの費用を支払う価値があるスーツケースかどうかの判断は必要になります。
出先での鍵紛失の場合は、国内であれば鍵開け業者、海外であれば買い替えが基本となります。
買い替える場合は鍵なしでスーツケースを開ける工夫が必要です。
また、海外でも空港などに鍵開けをしてくれる業者がいるケースもありますので、現地に詳しい人がいれば相談するのも方法のひとつ。
いずれにせよ鍵がないからとすぐに諦めずに、まずできる方法を探すようにしましょう。
