「玄関の鍵の交換費用ってどのくらい?」
「シリンダーキーってどんな鍵?」
「他の鍵とは費用は変わるの?」
玄関の鍵を紛失したり、鍵が折れてしまったり、回らなくなってしまったケースで、玄関の鍵自体を交換することを検討する方もいらっしゃるかと思います。そんな時に気になるのが鍵の種類。シリンダーキーやディンプルキーなど、鍵に種類があることは知っていても、実際どんな鍵に交換できて、どの程度の費用がかかるのかはあまり知っている方も多くないかと思います。そこで今回は玄関の鍵として一般的な、シリンダーの鍵交換について、費用を中心に解説します。
そもそもシリンダーの鍵とは?
「シリンダー」とは「円筒状の物」という意味になります。
シリンダーの鍵は円筒状の鍵ということになりますが、鍵自体が円筒状という意味ではなく、鍵を挿す鍵穴の内部が円筒状である鍵ということになります。
一般的にシリンダーの鍵と呼ばれるタイプは、円筒状の鍵穴の内部の、上部から数本のピンが出ており、このピンを鍵本体に刻まれたギザギザの部分で決まった形に押し上げることで開錠・施錠を行うタイプの鍵となります。
分かりやすく言えば、鍵にギザギザがついている物をシリンダーの鍵と呼んでいると考えていただければ間違いはないでしょう。
シリンダーの鍵の特徴
シリンダーの鍵の特徴としては、構造が他の形式の鍵に比べると単純であり、鍵の交換や合鍵の作成が安価でできる鍵といえます。
経済的な面を考慮すると非常に優秀な鍵ということになりますが、翻って考えればそれだけピッキングがしやすい鍵と言い換えることもできます。
実際鍵の専門業者がピッキングすれば、5分とかからずに空けられるのがシリンダーの鍵であり、専門業者と同程度の道具と知識、技術を持っている犯罪者がいれば、同じように数分で開錠ができてしまう鍵と考えることができ、防犯性能としてはあまり高くない鍵となります。
シリンダーの鍵の交換
そもそも玄関の鍵の交換は、その玄関に使われている鍵のメーカーや型番次第ということになります。
玄関の鍵のパーツをよく見ると、玄関の側面にある金属パーツや、サムターン付近にメーカーや型番が刻印されています。
このメーカーや型番に対応した鍵にのみ交換することができ、その中からどんなタイプの鍵にするかを選択します。
同じメーカーや型番でも、シリンダーの鍵にするか、ディンプルキーにするかなどを選ぶことになり、一般的に一番安い鍵がシリンダーの鍵ということになります。
シリンダーの鍵の交換費用相場
鍵の交換を業者に依頼した場合、費用の内訳は、「部品代」、「作業料金」、「出張費用」、「鍵本体の費用」に分けられます。
「部品代」はいわゆる鍵のシリンダー部分の費用となり、どの業者に依頼してもほぼ同じ料金になります。
「作業料金」は業者ごとに設定している料金になりますので、業者間で差が出るとすればこの料金になります。
「出張費用」に関しては必ずかかる費用というわけではありません。
しかし、業者の所在地から作業現場までの距離がそれなりになると発生する料金になります。
どの程度の距離で発生するかは業者の設定次第になります。
「鍵本体の費用」ですが、鍵自体の交換をしたということは、鍵本体も新しいものが必要になります。
その費用が「鍵本体の費用」となり、一般的には3本程度の鍵本体の費用となり、おおむねどの業者でも同じような料金設定になっています。
業者ごとに費用の差が出るとすれば、「作業料金」と「出張費用」。
ご自宅の近くの業者に依頼することで出張費用の発生を抑えることができるので、基本的には近所の業者に依頼するようにしましょう。
肝心の費用相場ですが、部品代が10,000~15,000円程度、作業料金が8,000円程度となり、合計で18,000~23,000円程度になっています。
ちなみに同条件でディンプルキーに交換した場合の費用相場は20,000~40,000円程度ですから、比較すればその安さが分かるかと思います。
詳しくはこちらをどうぞ。
作業を依頼する業者を選ぶなら
業者選びのポイントは、もちろん費用面ということもありますが、それ以外にもポイントがあります。
ポイントは作業依頼時の電話対応で概ねチェックできますので、しっかりと電話の時点が確認してきましょう。
まずは費用面。
自宅の住所を告げ、鍵のメーカーや型番を伝えれば、おおよそ費用の検討はつくものです。
そこまで告げているのに、具体的な金額を提示してこない業者は信用できない業者を判断してもいいでしょう。
続いてキャンセルに関して。
電話でおおよその費用は分かりますが、後は実際に交換する玄関の状況などを見てから正式な見積もりを提示するのが一般的です。
そこで電話の時点で、見積もり確定後にキャンセルが可能かどうかを確認しておきましょう。
この確約がないと、電話の時点で15,000円と言われていた料金が、実際現場に来て出した見積もりで35,000円となってしまった場合にキャンセルができないということになります。
悪質な業者になるとこの手の手法をとる業者も少なくなく、現場で見積もりを出さずに交換作業を行い、高額な請求をするケースもあるようです。
そんな業者に引っかからないように、見積もり後のキャンセルについて確認しておきましょう。
最後にアフターサービスについて。
優良な業者であれば、アフターサービスとして保証がつくものです。
このアフターサービスがあるかどうか、あるとしてどのような内容のサービスなのかを確認しておきましょう。
詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
シリンダーの鍵は鍵本体にギザギザがついている一般的なタイプの鍵で、防犯性能という点ではあまり高くはありませんが、鍵の交換や合鍵の作成に関する費用は他のタイプの鍵に比べ安くなっており、リーズナブルな鍵になっています。
急ぎ鍵の交換が必要ながら、手持ちがあまりないという時に最適な鍵といえます。
交換の費用相場は18,000~23,000円程度で、多くの業者が即日対応してくれますので、急ぎの方にオススメの鍵といえるでしょう。